【竹内】就職して1年と少し経ちましたね。どうですか。今日はいろいろ聞かせてください。

【小倉】はい。よろしくお願いします。

【竹内】今、東北に愛媛民医連からも支援に入っていますが、ニュースなどを見てどうですか?

【小倉】支え合っていて強いなという印象です。各地からトラックで支援が行くし、貧しい国からも支援が届いていたとか、いい所も見えてきます。でも、たぶんその場に居ての現実は違う気がします。遺体などはテレビで映さないけど、子どもたちもそういう場面に直面するわけだし。

【竹内】そうですねぇ。過酷な現実があるでしょうね。

さて、私はこの時期、小倉さんのいた愛大の看護科に行かせてもらうんですが、最終的に中小規模の病院に就職という人は少ないですね。民医連に決めたポイントは何ですか?

【小倉】学生の時から学習などで民医連の先生方に会って、どんな雰囲気か分かっていました。それが一番かなと思います。DANSなどで学べたことも良かったです。

【竹内】入職して、思っていた点と違うところはありますか?

【小倉】やはり学生の時と違って、初めてのことが多かったです。おむつ交換などほとんどしていなかったし。内科といってもすごく幅が広いです。大学は内科の中もかなり細分化されていましたけど、生協病院では様々な症状の方がご入院をされています。

【竹内】職場の先輩たちはどうですか?

【小倉】先輩たちは優しいですね。尋ねると丁寧に教えてくれます。そして患者さんを大事にしています。無差別の医療というのがやはりすごいです。誰でも受け入れる。個室の部屋代がないというのもカルチャーショックでした。生活保護の申請を手伝ったり、退院後の生活にも心をくだいていたり。カンファレンスでも、治ったらさようならではなく、その人の生活を広く見た意見が出ますね。

【竹内】民医連の医療や看護を体感していますね。そんな中でもこの1年で印象に残ったことはありますか??

【小倉】秋から冬にかけて、終末期の女性への対応は心に残りました。ご本人には未告知で対応するという事例でした。家族を呼んでくれと再三言われて、元気なうちに一度自宅に帰してあげようということになりました。でも、ご家族の状況はそうできない。それで、ご本人を車に乗せて、河野先生と先輩ナースと私とで、ご自宅の前まで行きました。お嫁さんが家の前まで出てきてくれました。中には入れませんでしたが、ご本人は自分で立ってみようかとおっしゃるなど私たちもびっくりしました。その「一日帰省」後は笑顔も出て、少しでも充実した終末期にできたのではないかと思います。

【竹内】そういうお話はすごく嬉しいですねぇ。最後になりましたが、今年就職した後輩たちに伝えたいことは?

【小倉】いろんな企画に参加をして欲しいです。メーデも初めて参加しました。広島にも行きましたが、被爆の傷跡を見て回り、沢山の人達が平和公園に集まっての祈念式典にも感動しました。ジャンボリーも私自身まだ参加出来ていないのですが、参加したい企画ですね。

【竹内】ありがとうございました。元気な様子がうかがえて楽しかったです。

【小倉】こちらこそ、ありがとうございました。

Comments are closed.