【谷井】新入職員のみなさん、入職おめでとうございます。

 私たちの職場は民主医療機関連合会(民医連)と言います。特別に他の医療機関と違うということはありませんが、「職種間・職場間の協力関係が組織として保障されている」という特徴があります。 

私が就職した当時「医師を中心とした民主的集団医療」というキャッチコピーがありました。医師だけでなく、医師を中心とした様々な職種がカンファレンスを通じて、民主的に治療方針を決めていくというもので、ここに民医連の特徴があります。 

【坂本】先生が民医連に就職されたきっかけは

【谷井】金沢大学入学当初は卒業したら大学医局に入り、その後愛媛で公的病院に入るんだろうなと考えていました。五年生の夏休みに民医連の先輩から病院実習に誘われ、スモン病の患者さんの実態調査に参加しました。当時スモン病は原因不明の神経疾患でしたが、民医連の病院実習で、スモン病は「キノホルムが原因の薬害である」ということを教わりました。大学では原因不明の神経疾患というのが定説でしたが、その後、金沢でスモンはキノホルムが原因の薬害であるという判決が下りました。民医連の医師は薬害にも真剣に取り組んでいるんだなと心を打たれ、就職先に決めました。

【坂本】ご自身の生き方に共感しているところはありますか

【谷井】病気のとらえ方(病気の社会的背景を見るということ)です。大学教育では病気は科学的に診断するが、患者さんの社会的背景は見ないという考え方でした。民医連は一八〇度正反対で、同じ病気であっても社会的背景の違いで治療方針が根本的に違ってくるという考え方です。例えば、「眠れない」という患者さんに対して薬を処方しますが、原因がどこかにあります。夫婦仲が悪い、家族の介護で困っているなど…。我々はそうした社会的背景があるのなら、すぐに薬を処方するのではなく、よく話を聞きその原因を明らかにすることが重要だと考えています。他の病気も同様ではないでしょうか。病気の社会的背景を探るということは医師一人ではできません。医師を中心に看護師が診察の前によく話を聞く、事務も協力して家庭訪問をする、ケースワーカーが情報を得るなど多くの職員が治療に参加するという組織的な保障があって初めて成り立ちます。

【坂本】これから働く新入職員へのメッセージをお願いします

【谷井】私たちが目指す社会は、病気になっても、障害を持つようになっても、安心して生活ができる社会です。ただ単に病気を治すということだけでなく、そういう方向に全職員が協力して進んでいける組織をつくりたいと思います。医療・福祉の制度、政治を良い方向に変えていくことが必要です。ひとりではできないことですが、知恵を出し合って医療生協共同組織の方たちと手を取り合い、こうした活動に皆さんが参加してくれることを期待いたします。

【谷井】新入職員のみなさん、入職おめでとうございます。  

私たちの職場は民主医療機関連合会(民医連)と言います。特別に他の医療機関と違うということはありませんが、「職種間・職場間の協力関係が組織として保障されている」という特徴があります。 

私が就職した当時「医師を中心とした民主的集団医療」というキャッチコピーがありました。医師だけでなく、医師を中心とした様々な職種がカンファレンスを通じて、民主的に治療方針を決めていくというもので、ここに民医連の特徴があります。 

【坂本】先生が民医連に就職されたきっかけは

【谷井】金沢大学入学当初は卒業したら大学医局に入り、その後愛媛で公的病院に入るんだろうなと考えていました。五年生の夏休みに民医連の先輩から病院実習に誘われ、スモン病の患者さんの実態調査に参加しました。当時スモン病は原因不明の神経疾患でしたが、民医連の病院実習で、スモン病は「キノホルムが原因の薬害である」ということを教わりました。大学では原因不明の神経疾患というのが定説でしたが、その後、金沢でスモンはキノホルムが原因の薬害であるという判決が下りました。民医連の医師は薬害にも真剣に取り組んでいるんだなと心を打たれ、就職先に決めました。

【坂本】ご自身の生き方に共感しているところはありますか

【谷井】病気のとらえ方(病気の社会的背景を見るということ)です。大学教育では病気は科学的に診断するが、患者さんの社会的背景は見ないという考え方でした。民医連は一八〇度正反対で、同じ病気であっても社会的背景の違いで治療方針が根本的に違ってくるという考え方です。例えば、「眠れない」という患者さんに対して薬を処方しますが、原因がどこかにあります。夫婦仲が悪い、家族の介護で困っているなど…。我々はそうした社会的背景があるのなら、すぐに薬を処方するのではなく、よく話を聞きその原因を明らかにすることが重要だと考えています。他の病気も同様ではないでしょうか。病気の社会的背景を探るということは医師一人ではできません。医師を中心に看護師が診察の前によく話を聞く、事務も協力して家庭訪問をする、ケースワーカーが情報を得るなど多くの職員が治療に参加するという組織的な保障があって初めて成り立ちます。

【坂本】これから働く新入職員へのメッセージをお願いします

【谷井】私たちが目指す社会は、病気になっても、障害を持つようになっても、安心して生活ができる社会です。ただ単に病気を治すということだけでなく、そういう方向に全職員が協力して進んでいける組織をつくりたいと思います。医療・福祉の制度、政治を良い方向に変えていくことが必要です。ひとりではできないことですが、知恵を出し合って医療生協共同組織の方たちと手を取り合い、こうした活動に皆さんが参加してくれることを期待いたします。

【谷井】新入職員のみなさん、入職おめでとうございます。  

私たちの職場は民主医療機関連合会(民医連)と言います。特別に他の医療機関と違うということはありませんが、「職種間・職場間の協力関係が組織として保障されている」という特徴があります。 

私が就職した当時「医師を中心とした民主的集団医療」というキャッチコピーがありました。医師だけでなく、医師を中心とした様々な職種がカンファレンスを通じて、民主的に治療方針を決めていくというもので、ここに民医連の特徴があります。 

【坂本】先生が民医連に就職されたきっかけは

【谷井】金沢大学入学当初は卒業したら大学医局に入り、その後愛媛で公的病院に入るんだろうなと考えていました。五年生の夏休みに民医連の先輩から病院実習に誘われ、スモン病の患者さんの実態調査に参加しました。当時スモン病は原因不明の神経疾患でしたが、民医連の病院実習で、スモン病は「キノホルムが原因の薬害である」ということを教わりました。大学では原因不明の神経疾患というのが定説でしたが、その後、金沢でスモンはキノホルムが原因の薬害であるという判決が下りました。民医連の医師は薬害にも真剣に取り組んでいるんだなと心を打たれ、就職先に決めました。

【坂本】ご自身の生き方に共感しているところはありますか

【谷井】病気のとらえ方(病気の社会的背景を見るということ)です。大学教育では病気は科学的に診断するが、患者さんの社会的背景は見ないという考え方でした。民医連は一八〇度正反対で、同じ病気であっても社会的背景の違いで治療方針が根本的に違ってくるという考え方です。例えば、「眠れない」という患者さんに対して薬を処方しますが、原因がどこかにあります。夫婦仲が悪い、家族の介護で困っているなど…。我々はそうした社会的背景があるのなら、すぐに薬を処方するのではなく、よく話を聞きその原因を明らかにすることが重要だと考えています。他の病気も同様ではないでしょうか。病気の社会的背景を探るということは医師一人ではできません。医師を中心に看護師が診察の前によく話を聞く、事務も協力して家庭訪問をする、ケースワーカーが情報を得るなど多くの職員が治療に参加するという組織的な保障があって初めて成り立ちます。

【坂本】これから働く新入職員へのメッセージをお願いします

【谷井】私たちが目指す社会は、病気になっても、障害を持つようになっても、安心して生活ができる社会です。ただ単に病気を治すということだけでなく、そういう方向に全職員が協力して進んでいける組織をつくりたいと思います。医療・福祉の制度、政治を良い方向に変えていくことが必要です。ひとりではできないことですが、知恵を出し合って医療生協共同組織の方たちと手を取り合い、こうした活動に皆さんが参加してくれることを期待いたします。

 

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