【谷】 5月から精神科が常勤化されましたが、立ち上げまでの苦労は?

【太田】 生協病院の精神科は病院開設と同時に設置され、歴史的には古い科で す。しかし、「どのようなことをしてくれる科なのか知らない人が多い」と感じたので、まず疾患の 理解や治療方法などの啓蒙活動から始めないといけないという点が大変でした。

【谷】 生協病院の精神科は内科診察室のすぐ近くにあり、特殊な環境だと思いますが、何か配慮を していますか?

【太田】 現在の精神科の診察室は、他科の患者さんの目に入りやすい場所にあります。「待ち時間 は少し離れた場所で待ちたい」、「フルネームで呼ばないで欲しい」などの希望があり、状況に  応じて臨機応変に対応をしています。プライバシーが保証されて、初めて継続的な受診が可能 となりますから。

【谷】 精神科は、どのような活動を行っているのですか?

【太田】 診察をほぼ毎日行うことに加え、訪問看護やアルコール依存患者さんへの集団精神療法 や個人面接などの取り組みを充実させています。また、コンサルテーション・リエゾ

 ン(身体科で入院している患者の精神的危機に精神科スタッフが介入すること)チームを立ち上 げ、週1回の病棟カンファレンスに参加しています。

【谷】 精神科の訪問看護とは?

【太田】 訪問看護というと身体疾患が原因で医療や介護が必要な方に行いますが、精神疾患も同じように、精神症状のせいで日常生活を自分の力だけではスムーズに送れず、介入が必要な場合があります。その様な患

者さんを訪問し、うまく病気と付き合いながら、生活の質を高め、尚且つ継続的に地域で生活する為にはどうすればよいか?を一緒に考えるのが精神科の訪問看護です。

【谷】 なるほど。他に精神科担当看護師の業務はありますか?

【太田】 訪問看護や集団精神療法など看護師が関わる仕事はたくさんあります。外来診療に関していうと、通常の外来看護業務に加えて、患者さんが「次回も必ず受診をしよう」と思える環境づくりが大事な仕事だと思いま

す。他科では時間的な面も含めて難しい部分があると思いますが、落ち着いた雰囲気で話しにくいことも気兼ねなく話ができる環境づくりを心掛けています。

【谷】 他の精神科スタッフについては?

【太田】 今村先生は、マイペースで基本的に考えがブレないですね。患者さんからの信頼も厚いと思います。なにより優しく根気強い。スタッフが質問してもただでは返さず、すぐに答えはくれません。その代りヒントをくれます。そういう意味では、鍛えられますね。僕が答えを出せているかは別ですが。宮崎さんは、うちの病院で唯一のPSWなので、エキスパートとして尊敬も信頼もしています。患者さんからの評価も高いです。「できる」2人の足手まといにならぬよう、精進していきたいです。

【谷】 素敵なスタッフとお仕事をされていますね。最後に太田さんのストレス解消法を教えてください。

【太田】 自分は、基本的にはストレスかから回避をします。ストレスを溜めると発散が出来ないタイプなので・・・。

【谷】 ありがとうございました。

                (事務局・谷 尊祥)


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