【和田】診療所は10周年ですか?

【石村】2000年12月1日にスタートしましたので、ちょうど10年になります。

【和田】準備段階からたいへんな努力があったそうですね。

【石村】私は組合員さんから、診療所建設の準備をしているのを聞きました。ちょうど出産準備のため自宅にいました。私は、徳島の健生病院で4・5年働き、結婚してこちらに来ました。こちらの公立・私立の病院で働いてみて、あらためて民医連・医療生協の大切さを感じていたところでした。

【和田】それで医療生協??

【石村】はい。協立で看護の仕事に復帰し、泉川で診療所を経験させていただいて、発足2カ月前の準備室に着任しました。掃除に明け暮れるところから始まり、ドアの色やカーテンなどに関わったくらいでしたが、組合員さん・患者さんが集まり落ち着ける病院にしようと、初代の師長さんが、飛騨高山の椅子・テーブルを待合室に備えるなどしました。

【和田】10周年のイベントは何か計画をされていますか?

【石村】10月31日に10周年記念のイベントを行います。もちつき・太鼓・踊り・マジックショー・コンサートもあります。職員の家族にギターの演奏家もいて出演していただきます。

【和田】そのほかの、取り組みは?

【石村】寒川地域には、876人の組合員さんが居られるのですが、3月末までに全組合員訪問する計画です。今日までに135人とお会いしました。職員と組合員のペアで訪問するんです。

【和田】訪問してもてどうですか?

【石村】まず、職員の接遇がよくなりますね。地域にとって診療所が必要不可欠なものだという実感が強まっていると思います。訪問だけではなくて、「民医連とは何か」も話し合ってきました。昨年の民医連の師長会に参加をしたのですが、そこで学んだことも反映をしています。

【和田】たとえば?

【石村】師長会で学んだ一つに、職員それぞれの役割を評価し合うということがありました。帰ってきて、そんな議論をしているうちに、まぐろの大きな絵を描いて、そこに職場での小さな感謝や思いをシールにして貼り付けて行こうというアイディアになりました。隣の部屋にあります。行ってみましょうか。

【和田】 シールを読んでみましょう。 「Uさんへ。色んな細かい所まで気がついて、いつも尊敬しています。私も気づけるよう頑張ります。」「事務長へ。辛いとき、貴方の言葉に助けられています。救われます。」 「昼ごはんのとき、お茶を入れてくれてありがとう。美味しかったよ。」 「先生へ。診察の時の名前の呼び方優しくてグーです。」・・・これはいいですね。

【石村】先生の対応に、患者さんが信頼を増してきていると感じます。組合員さんたちの暮らしや、貧困の現れにも敏感ですね。

【和田】三島病院の存続運動もありましたね。

【石村】先生ご自身がすごく頑張られました。最近は、地域医療の状況の中で、突発的に小児科や外科に該当するような患者さんも来られますが、きちんと対応をされ信頼を得ています。

 【石村】「先生も優しいし、職員も丁寧だし、ずっとこの診療所で診てもらう。」という声も聞いています。うれしいことです。

【和田】これからの、課題というのは?

【石村】組合員さん達が確かに高齢化をしています。奮闘していただいた方々に、医療と介護の利用者として関わっていただきながら、次の世代に運動の軸を移していくことだと思います。訪問で関わってきた方の娘さんに運営委員になってもらったり、県外から帰ってきて、関わっていただける方も出ています。少しずつですが、世代の交代も出来てきています。

【和田】職場についてはどうですか?

【石村】この2年間、退職者はありませんでした。所長・事務長さんの努力をはじめとして、「一丸となって、楽しい職場になっている。」と皆が言っています。最近、職員全員で色の異なるTシャッを作りました。職員のデザインです。「唯一、飛べる魚の様に、ここに、この診療所がならなければならない存在になろう!」という意味で、トビウオの絵も入っています。

【和田】10周年の取り組みの成功を期待しています。ありがとうございました。

      (県連事務局・和田宰)

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