愛媛民医連は、東北関東大震災被災地への第1次医療支援として4名を派遣しました。

新居浜協立病院から谷本浩二医師(内科)と曽田義則看護師、佐伯和人事務次長、愛媛生協病院から松木久幸事務の4名チームです。第1次チームは1週間の行動を予定しています。

3月13日、午後8時に愛媛生協病院を出発。新居浜協立病院で4人が合流。輸液セットやガーゼやカイロ、毛布、非常食などを積んで、新居浜協立病院を21時半に出発しました。14日朝には、東京を通過との連絡が入りました。

今月19日~20日、愛媛で第9回全日本民医連整形外科懇話会が準備されていましたが、東北関東大震災の関係で、中止が決定されました。

北海道から沖縄まで、66名の参加と、演題48題の提出が準備されていました。

 演題は、「大腿骨転移部骨折の検討」、「TKA後の再手術奨励検討」、「他科に必要な整形外科研修」、「感染性脊椎炎まとめ」など、医師・看護師・理学療法士から多岐にわたる内容となっていました。

記念講演には、「松山市立子規記念博物館」の“竹田美喜館長”にお願いしていましたが、中止となり実施できなくなりました。

 ※正岡子規は1867年松山市に生まれました。東京大学予備門入学後から俳句をつくりはじめます。西洋の哲学に接した子規は文学や美術において、事物の簡潔な描写が表現として大きな効果をあげると確信し、「写生」の手法の重要性を説きます。子規の俳句は「視覚的」でかつ「簡潔」なものとなり、俳句の改革派として名をあげたと言われています。

 

全日本民医連は3月2日、手遅れによる国保の死亡事例調査の結果を公表しました。愛媛での死亡事例も含まれています。 

こちらから全日本民医連の動画

各紙は3日の報道でその内容を伝えました。地元愛媛新聞も大きく取り上げています。

愛媛の事例は、自宅の無い方でしたが、保険料を支払っていました。しかし、医師が勧める検査も受けなかったようです。費用負担が重く受診を抑制してしまったことが、結局いのちを縮めたのではないか・・・。医療費の負担を軽減し、だれでも必要な医療が受けられる仕組みに改善させねばなりません。

2月15日、「核兵器全面禁止のアピール」署名が全国一斉にはじまりました。東京でのスタート集会には、国連事務総長からメッセージがよせられました。

松山では、大街道の交差点で署名を訴えました。行動には、約15名が参加しました。

署名には、広島・長崎市長のほか、吉永小百合さんや沢田研二さんなど多様な人たちが賛同人となっています。県内では、すでに宇和島、八幡浜、西予の3市長と鬼北町長が賛同人になりました。

写真は、うたごえと訴えと、署名する自転車のおじさん

2月13日、伊予市のウェルピア伊予で、第28回医活運動交流集会を開催しました。


シンポジウム、9つの分散会(ポスターセッション含む)、そして記念講演が行われました。
「ここはいのちを生きなおす場所-ドヤ街のホスピス『きぼうのいえ』から」と題して、山本雅基さんが講演しました。

発表を終えたよ!

第28回医活運動交流集会で、ポスターセッションでの発表を終えた「ごしきの家」デイケアのメンバーです。

【小笠原】新年明けまして、おめでとうございます。

【谷井・有田】明けまして、おめでとうございます。

【小笠原】昨年は協立病院の無料低額診療事業が開始されました。状況はどうでしょうか?

【谷井】昨年9月に開始して現在まで5件の申請がありました。ケースワーカーだけではなく、医事課全体で取組んできています。

【小笠原】生協病院での開始はいつからでしょうか?

【有田】今年の1月から開始しました。開始にあたり広く知ってもらうために1月8日に、無料低額診療制度の学習会を尼崎医療生協の方を講師に招き行いました。職員も含め、多くの組合員さんや他団体の方も参加をされていて、改めて制度への期待を感じました。行政も含めて多くの団体と協力してくことも今後の課題だと感じました。

【小笠原】制度の活用には多くの方の協力が必要だと思います。無料低額診療制度の必要性をどう考えておられますか?

【谷井】協立病院で開始する前は、一部自己負担金をとらないと赤字になるのではという不安も出されました。現状では、赤字にはなっていません。高知の潮江診療所などでは、制度のおかげで患者数が増えて黒字になっています。経営的にも十分にやっていくことはできると思います。制度がなければ病院にも来れない方が病院に来れるという意義が大切です。

【有田】「いのちの平等(お金がないからと言って病院にかかれないこと)」というのは民医連が掲げている。民医連には社会的にそういう役割があります。経済的な理由で病院にかかれず、手遅れになる人がないように、本来は行政の仕事ですが、今は我々がやるべき仕事でしょう。勿論、無制限に無料で行う訳ではなく、社会保障につなげるということが大事です。必要な医療が受けられるような枠組みを作って、最後の砦になれるようにその役割を果たす、誇りある活動だと思います。社会的にも知らせていきたいですね。

【谷井】今まで、民医連の代名詞と言えば「差額ベットを取らない」だったが、今は全国的に「無料低額診療」が代名詞になりつつあると思います。

【小笠原】新たな民医連の代名詞の事業を、ぜひ成功させたいですね。今年は、生協病院の新病院建設の年です。地域からの期待や建設に向けての夢を聞かせていただけますか?

【有田】生協病院ができて24年になりますが、本当に手狭になってきました。開院以来、組合員の活動はどんどん広がっていますが活動をする場所もなく、診療でもギリギリのスペースしかありません。医療生協として健康な住民が集まって地域活動をする、でもその為の場所がない。新病院をつくることとあわせて、本館リニューアルに組合員活動のスペースをつくり、メディカルフィットネスの事柄も合わせ、健診・健康づくりに役立つ施設にしていきたいと思います。
それによって、病院での病気の治療だけではない活動が広がりを見せていきます。本館のリニューアル工事が実はすごく重要だと思っています。また、同じく本館3階の部分をショートスティなど在宅医療で頑張っている家族を支える形の機能を持つ施設にする予定です。病院としての役割を果たしながら、地域全体の医療を支える機能を持てるのではないかと思います。増資運動にも取り組まなければなりません。増資者を増やし、医療生協を大きくしながら建設運動に取り組むことが大事です。

【小笠原】生協病院の建て替えには、職員や組合員さんの様々な思いが詰まっていると感じます。協立病院は建て替え後、約10年が過ぎましたが、建て替えで叶えられた夢、叶えられなかった夢などはありますか?

【谷井】協立病院は2000年5月に部分的に開院して、2年間かけて全館を建て替えました。全館が完成するまでは、工事の騒音と窮屈で大変だった診療を思いだします。前の建物は古くて暗かったし暖房は効きにくい、8人部屋もあるなど治療環境が悪かったのですが、新しくなって個室や2床部屋を増やして、働いていても、患者さんにとってもよい環境になったと思います。ただ、医療事業と本来一体であるはずの介護事業の機能をつくりたかったんですが、それはできませんでした。結果として別法人を設立しました。

【小笠原】協立病院で叶えられた夢が生協病院でも叶えられるといいですね。事業や運動を進め、私たちの存在意義を発揮するためには、医師確保・養成や次世代幹部養成など重要課題があると思います。それらについてはいかがですか?

【谷井】事業としては新居浜や松山にしか病院はなく、後継者を募り、共同組織の広がりをつくる中で組織を量的にも大きくしていきたいと思います。「今治に診療所を」という声は、私が入職した当時からあるのですがこれも中々実現できていません。

【有田】45~55歳くらいの医師が多く、10年後は僕も谷井先生もいないし、次の世代をつくっていかないといけない状況です。臨床研修病院の指定取り消しが課題になっているが、医学部の定員が一番少ない時から1000人増え、研修できる病院を増やす必要は今後出てくるのではないかと思っています。研修病院としての機能を持ち続けておく。家庭医療のプログラムをつくって医師が集まって定着するような取り組みをすすめる。生協病院だけでなく全体としてそういう仕組みを残し、今いる4人の奨学生が研修して一緒に働けるような環境にしていきたいと思います。

【谷井】協立病院でも医師の高齢化は顕著なので、医師の確保はとりわけ重要な課題です。我々は安心して住み続けられる街づくりを進めようとしているが、今は地域に安心して住み続けられない面がある。高齢者の引きこもりや孤独死など取り沙汰されるが、医療生協活動の中で地域でつながりをつくることが大切です。医師やスタッフが地域に出て行く中で街づくりにも貢献するのは、医療生協の職員として大事な役割です。

【小笠原】どんな取り組みや努力が必要でしょうか?

【谷井】協立病院は建て替え以来ずっと赤字でしたが、事業を継続していく為には赤字を出し続ける訳にはいきません。職員に赤字の実態をオープンにしながら、一部の幹部で方針を決めて動くのではなく全体で共有し、困っている患者さんなども積極的に受け入れをしてきました。地域のケアマネとの連携を取ることにより、去年の後半からディケアも黒字に転換しました。医師が中々増えないという現状から考えれば、医師の過剰負担にならないよう配慮しながら、今やっている事業を確実に継続させていきたいと思います頑張っています。ただ人件費率がやや高く職員数も180人と他院所に比べて多い状況です。新病院では、採血が必要な人は一か所に集中するなど、垣根を取り払って効果的に運用する工夫を行いたいと思います。建て替え後に毎年5000~8000万の黒字が出せる、適正な利益を出せるような構造にできるよう、管理者はもっと経営を勉強し、方針を創る必要があります。医師確保と同時に、事務や他のスタッフも数の確保をしながら、育成することで力をつけなければいけません。事務系の幹部、事務長になれる人材をつくるには、経理、医事、組織にそれなりの見識を持っていないと務まりません。計画的に人事異動などもして幹部を養成していくことが、医師確保と同じくらい重要だと思っています。

【小笠原】多くの職員が現状の課題をしっかりと受け止めて、自分達の未来に向かって努力をする事が必要なんですね。最後に、2011年を展望するキーワードをあげていただけますか?

【谷井】年越し派遣村もここ何年か続いていますが、やはり貧困の問題は大きいですね。衣食住の確保が出来ていない人がこの日本にも見えてきました。自己責任論や受益者負担論などが身近に溢れていますが、職員全員が憲法25条を活かすことが出来るようになってもらいたいと思います。

【有田】差額ベットに加えて無料低額診療事業が成功することは、社会的に重要だと思います。生協病院の場合は建設が始まる年なので、患者さん・組合員さんの夢を形に変える年、ということだと思います。20年・30年に1度のことなので、不十分なものをつくると後の人が苦労します。「これでいいやろう」ということのないように、我が事として若い職員の方にも議論に加わってもらいたいと思います。

【小笠原】有田先生、谷井先生ありがとうございました。2011年が、愛媛民医連にとって大きく飛躍出来るように頑張りたいと思います。

演題応募・参加申込を宜しくお願いいたします。参加申込と演題登録は、下をクリックしてください。開いた画面の上のボタンで、まず登録をしてください。  登録したメールにIDとパスワードが届きます。それを使ってログインしてください。  

               https://ac.rsol.jp/mir/u

◇日 時  2011年3月19日(土) 9時 ~ 3月20日(日)12時まで

◇会 場  「にぎたつ会館」  松山市道後姫塚118-2  電話089-941-3939

◇日 程  (演題の応募状況によっては変更することがあります)(1日目) 8:30 受付開始
   9:00 分散会
12:00 昼食休憩
13:00 松山散策
18:00 懇親会

(2日目) 9:00 開会
 学術講演 「正岡子規について」(仮) 講師:竹田美喜子 子規記念館長
11:00 指定報告 他
12:00 閉会

1日目の午後は、以下の松山市近郊観光地散策企画を準備しております。
参加者の皆様に、松山の伝統や文化、施設等にふれていただき、
感動をもって帰っていただこうと考えております。

愛媛医療生活協同組合は、1月8日に松山市のコムズで、無料低額診療の学習会を行いました。

尼崎医療生協の粕川事務局長が、尼崎での無料低額診療の経過について報告しました。粕川氏は、無料低額診療の意義を語るとともに、「かなりの人が押しかけると思って構えていたが、実際はそんなに多数の方は来なかった。広く知ってもらう工夫が必要だし、地域のさまざまな機関と連携していくことが重要」だと語りました。

また、昨年秋から無料低額診療事業を実施してきた新居浜協立病院のSWである溝浦さんが、経過と現状を報告しました。

 

  「人権を守る」     それが私達の原点です。

民医連綱領

私たち民医連は、無差別・平等の医療と福祉の実現をめざす組織です。

戦後の荒廃のなか、無産者診療所の歴史を受けつぎ、医療従事者と労働者・農民・地域の人びとが、各地で「民主診療所」をつくりました。そして 1953 年、「働くひとびとの医療機関」として全日本民主医療機関連合会を結成しました。

私たちは、いのちの平等を掲げ、地域住民の切実な要求に応える医療を実践し、介護と福祉の事業へ活動を広げてきました。患者の立場に立った親切でよい医療をすすめ、生活と労働から疾病をとらえ、いのちや健康にかかわるその時代の社会問題にとりくんできました。また、共同組織と共に生活向上と社会保障の拡充、平和と民主主義の実現のために運動してきました。

私たちは、営利を目的とせず、事業所の集団所有を確立し、民主的運営をめざして活動しています。

日本国憲法は、国民主権と平和的生存権を謳い、基本的人権を人類の多年にわたる自由獲得の成果であり永久に侵すことのできない普遍的権利と定めています。

私たちは、この憲法の理念を高く掲げ、これまでの歩みをさらに発展させ、すべての人が等しく尊重される社会をめざします。

一. 人権を尊重し、共同のいとなみとしての医療と介護・福祉をすすめ、人びとのいのちと健康を守ります

一. 地域・職域の人びとと共に、医療機関、福祉施設などとの連携を強め、安心して住み続けられるまちづくりをすすめます

一.  学問の自由を尊重し、学術・文化の発展に努め、地域と共に歩む人間性豊かな専門職を育成します

一. 科学的で民主的な管理と運営を貫き、事業所を守り、医療、介護・福祉従事者の生活の向上と権利の確立をめざします

一. 国と企業の責任を明確にし、権利としての社会保障の実現のためにたたかいます

一.  人類の生命と健康を破壊する一切の戦争政策に反対し、核兵器をなくし平和と環境を守ります

私たちは、この目標を実現するために、多くの個人・団体と手を結び、国際交流をはかり、共同組織と力をあわせて活動します。

2010年2月27日

全日本民主医療機関連合会 第39回定期総会

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